この日の練習は紅白戦
3年生も結構いるし紅白戦はおもしろい試合になっていた
3年生たちは今までとは違うポジションをやってみたり
まぁメインは1、2年だから審判やったりコーチャーやったり
でも楽しそうだった
グラウンドの少しはずれにあるベンチから白崎と試合を見ていた
なんか言うならここしかない
でも、あんまきつく言うとめんどくさいことなりそうだしな
私はどうしたらいいかなってもやもやしていたけど、白崎はずっと一点を見つめていた
サードコーチャーの爽をずっと見ていた
「マネージャーってさ、一人だけに注目したりとか一人だけ特別扱いはだめなんだよ」
思い切って声をかけてみた
「………先輩はどうなんですか??」
どうって言われても……
私そんな器用なことできないし
「別に私はそんな誰かを特別とかないから」
「爽さんは違うんですか??」
だって夏が終わってからだったもん
私たちが始まったのは

