「よかったの?爽」
よかったもなにも急すぎるじゃん
行く前の日になってから言う?
彼女にはもっと早く言うんじゃないの?
「だって明日には帰ってくるし……」
「さめてるねー……」
そんなんじゃないけど
それに私が見送りにいかなくても爽のことだからなんとも思わないはず
なんとかなるでしょ?
会議室を目前に中から聞こえてきたのは2年生と思われる会話だった
「なんなのあの先輩??
ほんとに委員長??」
あ、私のこといってんじゃん
私と美波は顔をみあわせて中を覗いた
中には3年生は一人もいなかった
みんな自分のクラス行ったんだ

