もう一度、晧覬が言うと…


「何故?なぜ私じゃダメなの?私は身代わりでもいいって本当に思ってたのに…」

身代わり?

誰の?


…………………。
そう言えば…
亜美ちゃんが私と茉莉さんは良く似てると言ってた…

何が似てるの?そう尋ねると…

全部そっくりだよ!


そう答えが返って来てびっくりした記憶があった…


…………………。

この人は私の代わりだったの?


晧覬を見上げると…


〔茉莉…。僕達はもう3年前に終わったんだよ…。それに僕は明日、婚約発表をする事に成ってる…。〕



……………………。
やっぱり…

この人が茉莉さん…




「貴方はその子と結婚すると言うの?達哉君の元彼女さんで貴方がずっと観てた想ってた人と…」


〔そうですよ。〕


茉莉さんは顔を上げて私の方に向かって…
「所詮、貴方は達哉君のお下がりを貰っただけ!達哉君が死な無かったら今ごろ貴方は私の側にずっと居たはずなのに…達哉君が他の女と心中するから私達は別れなきゃいけなく成った!達哉君じゃ無くて貴女が死ねば良かったねよ!!」


〔茉莉!!〕
その声と共に…
『パーン』

茉莉さんは晧覬に頬をぶたれた…