いいから…
とにかく早く晧覬君の元に帰るのよ!
そう強く言われた…
私は返事もせず無言で電話を切った。
お昼もろくに喉を通らず…
仕方無く実家では無く家に帰る事にした。
嫌なんだけど…
今は会いたくないんだけど…
鍵を開け玄関に入ると見慣れない私のでは無い女の人のパンプスが目に入った。
なんかいや…
中に入れない…
でもちゃんと確かめなくちゃ…
どんな結果に成ろうと話はしなくちゃ…
そう覚悟を決めてリビングへ行きリビングの戸を開けると…
…………………。
晧覬と…
知らない女の人…
晧覬はソファーに力無くうなだれた様に座りその前で女の人が晧覬を抱き締めてた…
晧覬と女の人がドアの開いた音に気付き…こっちを見たので…
私は思わず後退りしてしまってた。


