全部その通りだったから私は何も言え無かった。
〔確かに…。電話をして来たのは元彼女ですよ。最近また電話が掛かって来る様に成ってましたから…。言わなかった僕が悪いんで謝りに帰って来たんですよ。瑠璃の事だから怒って実家に帰るだろうと思ったんで…〕
…………………。
私の行動は全てお見通しって言う事なんですか?
分かりやすい性格で済みませんね!
言うだけ言ってプイっと顔をやると…
〔瑠璃…。済みませんでした。僕の不注意で気遣いを忘れてしまって…。〕
べぇ~だ!!
下をだして私はそのままリビングを走り出て玄関に行きパンプスを吐き外に出た。
玄関前で崩れる様に座り込み…
泣いた…
やっぱり彼女だったんだ…
元彼女とは言え…
やっぱり辛い…
晧覬がドアノブをガチャガチャして扉を開けそうに成ったけど…
私が扉の前で座り込んでしまってるから開かない…
扉の向こう側から…
〔瑠璃…〕
……………。
〔瑠璃…。ここを開けて下さい…〕
……………。
〔瑠璃…。お願いだからここを開けて…
顔を見せて…〕
……………。


