晧覬はベットの上に座り頭を下にさげ両手を肘に置き…
手も力が入って無いぶらぶらの状態…

こんな姿の晧覬を見るのは初めてで…

この人も達哉が自殺した事を自分のせいだと思ってるんだ…



私は晧覬に近付き足と足の間に立ち晧覬を抱き締めた。
私の胸に晧覬の頭。私は抱きながら晧覬の頭を撫でて…

そっと呟いた…


晧覬…
苦しまないで…


その言葉を聞いた晧覬は私を力いっぱい抱き締めてきた。



ずっと晧覬も苦しんでたんだ…

一人で…



晧覬が私に…
〔俺を怨んでない?俺は達哉を助けられ無かった…
兄として…
そして男として俺は達哉を見殺しにしたんだ…〕


違う!
そう叫んでた…


晧覬は晧覬で自分に出来る事を精一杯したじゃない!
私はただ泣き崩れるしか出来なかった…



晧覬は自分の今、出来る事やったんだよ…
なんで私が晧覬を憎まなきゃいけないの?


それに…

それに私が生きる気力を無くしてた時に毎日、毎日、家に来て私に話をしてくれてたのは貴方でしょう…



私はようやく思い出した。