〔何か?僕達にご用ですか?〕
晧覬が振り向き村上さんに問う。

「新プロジェクトと言うのは一体なんなんですか?いい加減、私にも教えて下さい!」


はぁ~
またその話?


〔貴女にお話する事は一切ありません。先日もいいましたよね?余りしつこく付き纏うとこちらも考え無くてはいけないと…〕


「教えてくれてもいいんじゃ無いですか?なぜ?私を無視されるんですか?」


〔きつい事をいいますが…貴女は一社員です。会社の螺子や独楽の一つに過ぎません。重要書類は重役や役員が知るべき事です。〕


「覚えてらっしゃい!あんた達みたいな高飛車な弁護士なんて潰してやるから!」


〔どうぞご勝手に
首を吊るのは貴女の方ですから…〕


強い晧覬…
さすが弁護士…
口が断つ…



事務所に帰り着きみんなでミーティングを始めた。
私はコーヒーを煎れみんなに渡した。


「トントン」

ドアをノックする音がして晧覬がどうぞと返事をすると亜美ちゃんが居た。
晧覬が何の用事?と聞くと私に用事があると言って来たけど晧覬が忙しいから悪いけど後にしてくれない?と亜美ちゃんを追い返してくれた。


〔大方、響の事でしょう…。〕
晧覬が言った。