藤堂弁護士は私に近付いて来て私の両手を力いっぱい持ち上げ私を壁に押し当て私の目線まで屈みこみ私の目を見て
〔お前もう少し素直になれ。そしたら今の回りの状況がみえるだろうよ。お前が素直に自分の想ってる事を白状すりゃ~回りも協力してくれるはずだ。
それをしないお前は臆病者でいつまでも泣き虫な小さい子供のまんまなんだよ!〕
怖い…
嫌だ…
ここから出たい…
私は…
藤堂弁護士の話を聞いて泣いてしまった…
私の人格を一度でも否定した人達に言って何が分かる?
私がどれだけ傷ついて苦しくて辛くて哀しい思いをしてたか…
誰も助けてくれようとはしなかった…
私の傷は誰にも直せない!
直らない…
だから私は誰も愛さない!
信じない…
裏切られる辛さや苦しさあんたに分かる?
だから誰も私は愛さない!
信じられない…
私は泣きながらこの言葉を…
一番いいたく無かった言葉を言ってしまってた…
〔じゃ俺が直してやるよ!愛してやるよ!その代わりお前は俺の者で誰にもやらねぇ~から覚悟しとけ!〕
そう言って藤堂弁護士は私にキスをした。
私は驚いた!


