私は藤堂弁護士にある人の話をした。
小さい時から兄と妹ばかり可愛がられその子はいつも蚊帳の外だった事。
行事には参加するけどそれでも自分の存在を認めてくれない両親に反発してた事。
兄妹が大きくなり兄が両親を傷つけ悲しませ泣かせ苦しめた事をその子はずっと観てて自分も心を痛め泣いていた事。
自分の本当の夢を隠し続けてる事。
妹には自由に好きな事を好きなだけさせてあげたい事。
でもそれを羨ましく思ってる事。
藤堂弁護士に話をしたら…
〔全て貴女自身の事なんですね。〕
私が否定すると…
〔貴女には弟さんが居てて弟さんは自分の夢を叶える為に今、努力してると麻生さんから聞きましたよ。貴女が一番、応援してる事も伺いました。〕
…………………。
お父さん…
弁護士さんだからって何でも喋っていいってもんじゃ無いのに…
私が溜め息をつくと藤堂弁護士が…
〔お姉さんの話も実はお母さんから一度だけ伺った事があります。自分勝手に育ってしまった〕と…
……………………。
お母さんもなの…
私はもう嘘はやめ様と思い…
正直に自分の事だと白状した。


