もうそれ以上は何も言えなかった…


クライアントさんとは会えないので白鷺さん大江さん針さんが分担で引き受けてくれ最終決定をするのは晧覬の役割に成った。

だから病室にはいつも3人が顔を出す。

いつも決まって3人一緒で…


私は相変わらず3人が来る時間帯が解ってるのでコーヒーの用意をする。
晧覬は出す必要なんかない!缶コーヒーで十分!って言うけど…
やっぱりそう言う訳にはいかない…


【藤堂先生!瑠璃ちゃん!おはよう!】

ほら3人一緒。


晧覬と私がおはようと言うと…


『いい匂い!』
と白鷺さん。

「早く飲みたい!」
と大江さん。

[いつも本当に済みません]
と言う針さん。


その言葉を聞いて…

〔お前達は遠慮って言う言葉を知らないのか?まったく!〕
と言う晧覬。


これが毎朝、病院で交わされる日課に成り事務所に居た時と何ら変わりが無い。
場所が変わっただけ



4人にコーヒーを出すとありがとう!いただきます!と言う声と共に一斉に飲みだし


【やっぱり瑠璃ちゃんの煎れたコーヒーは最高だね!缶コーヒーなんかと比べ物に成ら無いや!】
と言ってくれる。


〔自販機に売ってるコーヒーと一緒にするんじゃねぇ!〕
と言う晧覬。