分からず…

ずーっと黙ってると…


〔僕が呼びに来た時はすでに貴女はここで俯せに成って寝てました。でも…〕


??????

〔でも…貴女は泣きながら寝てたんです…〕


〔一体、貴女はどうしたんですか?〕

…………………。
泣いてた…
この私があの机で…


…………………。
そうだ…
確かに私は意味も分からずあの机で泣いてしまった。

…………………。
俯くと…


藤堂弁護士が近付いて来る。
私は藤堂弁護士に抱かれ腕の中に…

いつもの私ならこんな事をされると絶対に怒ってるはず…

なのに…

抵抗出来ず…

ずっとこのままで居たい…
そう思ってた。


私はこの匂いが好き。この匂いに包まれてると落ち着く…



私が黙って藤堂弁護士の胸に顔を埋めてると頭の方から優しい声が降って来た。


〔どうしたの?本当に様子が変だけど…〕

私は頭を左右に振って何もありません…

そう答えてた。

〔僕で良かったら話は聞くよ。僕は君の顧問弁護士なんだからいつでも相談にのるよ。〕

私が本当に何もないと話すと…


しくこく本当に?本当に?を連呼するので私は本当に何もない事を話す。