この人は…

まだ生まれない子に対して期待をする…

もう父親の意見を言うんですか?



でも生まれて来てくれる事を晧覬は本当に喜んでくれてる…
私は…
大切にしなきゃいけない物がまた増えたと思った。


これからいくつ増えるのか?解らない。でも減る事より増える事の方が嬉しい。



晧覬のお腹を擦る姿を見てて私は本当に幸せだって…
幸せって二人で築いていくもので一人では無理なんだと言う事を痛感した。


〔子供が出来た事を報告しなくていいんでしょうかね?〕

私はまだ両親には内緒にしといて欲しいとお願いすると…

〔何故ですか?おめでたい事なのに?〕

晧覬、貴方はまだ解って無いの?
あの両親だよ…
子供が孫が出来たと報告すると毎日、代わるがわる家に両親が来る様になるよ…

二人の時間が無くなるけど…

それでもいい?



私は首を傾げそう言うと…



〔ダメです。僕と瑠璃の時間を邪魔されるのは許せません!絶対に嫌です!例え両親でも許せません!〕


……………………。


分かりやすい人…

本当に私との時間を大切に思ってくれてる証拠だよね。


私は晧覬の胸の中へ自分から手を延ばし抱き締めてた。