スラッと言う晧覬に私は赤くなる。


私なんかよりもっとましな女の人はたくさん居るのに…

そう考える…




仕事も一段落ついたみたいで時計を見ると21時に成ってた。


晧覬はお腹が空いたからご飯を食べに行こうか?そう言って書類を片付けだしたので私も手伝いをしながら和食がいい!って話をしてると…


『それは私に対する当て付け?』


えっ?


振り向くと…


茉莉さん…


〔何の用?人の部屋に入って来る時は普通ノックしない?〕
晧覬の冷たい声…


私は片付けの手伝いをしてる手が自然に止まり俯く…
晧覬の顔を見ないでも声だけでどんな顔をしてるのか?分かってしまうから…
そんな晧覬の顔を見たく無いから…


『ご飯を食べに行くんなら私もご一緒していいかしら?』

…………………。
嫌だ…
一緒になんて…


〔真鍋さん?貴女とご一緒する気は更々ありませんね。貴女は部外者です。目障りなんで僕達の前をチョロチョロするのは止めて貰えませんか?〕

晧覬…
本当に嫌なんだ…


『なぜ私を前みたいに茉莉って呼んでくれ無いの?なぜその女なの?その女のどこがいいの?私の方がいいに決まってる!』