年上お姉さま

「完敗したな!笑」

そう言って、からかってくるのは
いとこの洋平兄ちゃんだ。
ここの海の家の店長をしている。

「作戦失敗しただけ…」

俺はうなだれたまま答えた。

「まっ、当たって砕けてたらいい事あるだろ!」
洋平兄ちゃんの意味深な発言に
俺は頭をあげた。

すると、目の前にはお姉さんが立っていた

「え、は!?なんで?」

「一人でお昼は寂しいから戻ってきちゃった」
ニッコリ笑って答える…

きゅんっと胸がまた鳴る…

「こいつ休憩だから、連れてっていいよ!」
洋平兄ちゃんが奥から叫ぶ。

「おし!行こう!」と、俺の手を引っ張り
お姉さんが走り出す。