年上お姉さま

「そうなんすね…」

ふふっ、とお姉さんがいきなり笑い出した。

「なんすか!?笑」

「いや、チャラいなーって思って。笑」

「チャラくないっすよ」

「チャラいよ!その金髪に胸ん所のサングラス!」

「あー、オシャレっす。笑」

「まあいいや!私、帰るね!」
お姉さんは駐車場へと走り出した。

「え!?明日!明日は来ますか?」

「気が向いたらね!」

俺に背を向けたまま返事していった。

何だ、あの人…

そう思いつつもさっきの笑顔を
思い出した。

ドキドキが止まらない。

「一目惚れ、か…」
俺は呟きながら海を見つめた。