年上お姉さま

心の中で呟きながら、
「出来ました!どうぞー」

お姉さんに、かき氷を渡す

「あ、一個練乳たっぷりで」

「了解っす」

お姉さんは、一度も笑わずに立っている。

「お前、五個も持てねーだろ」

お姉さんの後ろから短髪の男が覗いてきた。

「うるさいな…皆は?」

「まだ遊んでるよ!」


「出来ましたよ!どうぞ〜」

「ありがとうございますー!」

男は、カップ三つを持ち爽やかに去って行った。
お姉さんも男の後ろをついていく。

…お姉さんの恋人かな?

そう思いながら、潮風に揺れる
茶髪のポニーテールを眺めた。