日も落ち始め、海で遊んでいた人達も
少しずつ帰っていく。

海の家も片付けを始めた頃、
「すみませーん、かき氷ください」

「はーい、すぐ作ります」

俺は奥から返事しながら、顔を出した。
「何味にしますか?」

聞きながらお客さんの顔を見ると…

うっわ、すっげー美人…

茶髪でポニーテールがよく似合ってる
少し年上の綺麗なお姉さんが立っていた。

「イチゴが二つと、ブルーハワイが三つで」

少しハスキーな声…
ニコリともせずに、お姉さんが答える。

何だ、この人愛想ねーなー…