年上お姉さま

慌てて、振り返ると
俺のサングラスをかけたさくらがいた。

「もちろん、イチゴで…」

「練乳たっぷりだろ?」

「さすが、よく覚えてたね♡」

「てか、やっぱり似合ってねーよサングラス…」

小顔のさくらに余りすぎてるサングラス…
外して俺を見つめるさくらの瞳には
たくさんの涙が溜まっていた。

俺はさくらを抱きしめて、
「好きだ!大好きだ!」
と叫んだ。

「…生意気。年下のくせに」

「そんな年下の事が…?」

「好きに決まってる…」

俺達は茜色に染まる海を背に
キスをした…

「てか、このかき氷甘すぎ!練乳いらねーよ!」

「味見してみる?」

ちゅっ!

甘い甘いイチゴが広がる。