年上お姉さま

最後?何が最後なの…?

俺は戸惑って動けずにいた。

「何してんの!早くー!」
お姉さんに呼ばれ、急いで上のTシャツを脱ぐ。

海へ入ればお姉さんがふざけて
水をかけてくる。

楽しそうな笑顔、イタズラな胸元
細い体、胸が苦しくなる…

二人で海で遊んでいると、
空は茜色になり海も茜色に染まっていた。

ふと、お姉さんが俺の髪の毛に触れる。
「金髪くんの髪の毛もオレンジに染まってる…」

…伝えるなら、今しかない。

俺はお姉さんの手を掴み、
ぐっと俺の方に引き寄せた。

「…何してるの、年下のくせに」

「年下扱いすんなよ…」