年上お姉さま

早く、早くバイト終われ〜!!

日は落ち、バイトが終わり俺は
かき氷を手にお姉さんの元へと
全力で走った。

「はあっ、はあ…」
走り乱れた息を整える。

砂浜に座るお姉さんは、
やっぱり綺麗で高嶺の花だと思った。

「今日、早かったね。かき氷ありがとう」

かき氷を受け取り幸せそうに、頬張る。

「ねえ、お姉さん…」

「なーに?」

好きって、ずっと好きだった。って
一言が言えない。

「海で遊ばない?」

「ははっ、いいよ!最後だしね!」

「え……」

お姉さんはかき氷を置いて海へと走り出した。