角を曲がった角の端。



涙でボロボロの彼女と
さっきぶつかった男がいた。





「…はる」




息を切らしながら
言った。



男は
彼女から離れて自分に近づいてきた。


どうやら
一戦やらないといけないらしい。





(はるが寄りによって
なぜ自分をボディーガードにしたのか
今更だが、わかった)








僕は
迫ってくる男をさっと避けて
足を引っ掻けた。




それでも
懲りずに向かってくるので
"1本"とってやった。