「はるー」と また声を出して走る。 今通った道に戻るため。 走っても走っても 見つからない。 一応、 電柱の陰とかも探してみる。 でも いない。 「…ごめん、はる」 はるが嘘つくなんて そんなことしないって知ってたのに… 信じられなかった。 ごめん、 …ごめん、はる。 電話もかけるが 繋がらない。 「頼む、はる 出てきてくれ、はる!!!」