水曜日のストーカー


「はるー」と
また声を出して走る。



今通った道に戻るため。



走っても走っても
見つからない。





一応、
電柱の陰とかも探してみる。



でも
いない。







「…ごめん、はる」




はるが嘘つくなんて
そんなことしないって知ってたのに…

信じられなかった。




ごめん、

…ごめん、はる。








電話もかけるが
繋がらない。












「頼む、はる

出てきてくれ、はる!!!」