女将さん「あんさん、もーちっとおなごとしての自覚もたなあかんでぇ?
……ってまぁ〜髪の毛もこない綺麗な髪の毛しとんとにもったいなぁーい。」
突然の懐かしい記憶に、あたしは一瞬我を忘れて立ち尽くしていたけれど、女将さんの言葉で我に返った。
女将さんはあたしの髪の毛をサラサラと触る。
女将さん「沖田はん!」
……かと思いきや、いきなり大声で沖田の名前を呼ぶ……と言うより叫んだ
沖田「……はい???!」
沖田、びっくりしすぎて返事するタイミングおかしくなっちゃったし。裏返ってるし
あたしをがしっと掴んで、
女将さん「沖田はん!
この子はちゃーんとした格好させるべきです!
……あんな男だらけのむさ苦しい所に置いとくのは不憫どす!
この子、あたしが面倒見てもよろしおすやろ??!!!!」
お、おぉ……
なんて剣幕なんだ……
沖田「だ、だめですよ!!!志乃さんは私達浪士組にとって、大きな存在なんですから!!」
つい最近まで疑われていたあたし。
だけど、そんなあたしのことを必要だと言ってくれる仲間がいる。
なんか……
嬉しいもんだな。
女将さん「いいえ!!!
あたしが許しまへんで!
こんな小さな子を、あんな危険なところに置いておけません。」
女将さんは、あたしを愛おしそうに。
けれども悲しそうに見つめている。
そんな女将さんの表情に、あたしは無意識のうちにおばさんと重ねて見てしまう。
必死になって沖田を説き伏せる女将さん
なぜにそこまでして、あたしに構うのか。


