志ーこころー 【前編】─完─



ガシッ!!!!



志乃「???!!!!」





何事かと思えば、ため息をついていたはずの女将さんに、肩をがっちり捕まれていた。



女将さん「あんさんはどこまでアホなんやぁー!!!!!!!」




─ガクガク




思いっきり肩を揺すられて、大声でーー。



しかも耳元で怒鳴られた。






沖田「まぁ、まぁ」ニコニコ




となだめる沖田




なにがなんだかわからないあたし←




志乃「……なにがなんだかわかんないんッスけど……」





女将さん「あのなぁ!お嬢はん!



こーゆーときは男の人が銭出してくれはるんです!



女は黙って貢がれるんどすっ!」




沖田「貢ぐのとは違いますけど……」ボソ








女将さん「ええでっか?!


あんさん自分のお顔がとてつもなく可愛らしいっちゅーことを自覚された方がええどすよ?!!」



もう!と、鼻息荒く言い切った女将さん



……かわいい……?

……かわいいだと……?



志乃「まーさーk……」


ーギロリ



志乃「ええ、かわいいっす。自分、かわいいっす。」



秒速でいったあたし

よし、よく言うた、と、女将さんがなでなでした






その時、女将さんの手のひらから、あたしの脳裏に懐かしい記憶を蘇えらせた。








まだ若い、元気だった頃のおばさんに、よく撫でられていた記憶。






突然溢れ出した懐かしさに、あたしは困惑した。