ー沖田sideー




平助「総司ィ~」



平助が袖を引っ張る



平助「空!見てみて!キレーだぜ〜」




言われて見上げた



満点の星空。




そこに流れ星が流れた



平助「あっ!みた?!みた?!



流れ星!!ぇえっと!……あ、もう消えた……」




あーぁ、とため息をつく平助。


総司「平助うるさい。近所迷惑だって」


平助「……そりゃさーせんね」

口を尖らせてふて腐れた平助。
10数人の部下と共に見回るこの時間帯


神経を研ぎ澄ませないといけない



……って言ってもこんな時間なら浪士たちもなかなかいないはずだし……





総司「甘味食べたいィ〜」



平助「ぇ、もう流れ星ないよ?」



小首かしげて笑いながら平助は言う




総司「ちがいますぅ〜今のは私の願望ですぅ〜」



隊士・平助「「一緒じゃん!!!」」




総司「えー」




どうやら願いごとと願望は同じらしい



またひとつ言葉を覚えた




夏の虫たちが鳴いている



?「ええええええええ!!!!!」




山道から誰かの声が聞こえた





さっきまでの能天気な雰囲気とは一変、その場にいる全員の目つきが変わった。





私は、隊士たちに目をくばせ、構えろ、と合図をした。




目を凝らすと、何者かがこちらに向かって走ってくるのが見える




平助「斬る?」



小声で会話をする



総司「……相手の出方次第……ですね」



人影は物凄い速さでこちらへやってくる