「こんにちは。お久しぶりですね、坂本さん。」
とても柔和な笑みを浮かべたお爺さんが、あたしたちの前にいた。
しかし、その目は鋭い眼光を放っていて、只者ではないことを物語る。
中岡はポカンと口を開けたまま、あたしは指を鼻の穴に突っ込んだまま、坂本さんはニコニコしたまま、そのお爺さんを見つめた。
「…話に聞いていたのは、そこのお嬢さんですかな?」
お爺さんが、あたしの目を捉えて、言った。
─ベシィッ!!
志乃「いったっ!!!」
後ろを振り返ると、中岡の蒼白な顔。
必死で何かを言おうと口をパクパクさせるものの、肝心の言葉はいっこうにでてこない。
え、なに??


