二人から離れると、あたしは学舎の周りを探検した。 山茶花(さざんか)……っていうのかなぁ。 そんなかんじの木が、学舎の周りに沢山植えてある。 手入れが施されているところを見ると、空家ではないようだった。 一体何処へやら。 面白いくらいに人に出会わないから、あたしはついに、中へ入ることにした。 小さな長い机と、薄汚れた紅い座布団が部屋中に沢山敷き詰められていた。 そして、きっと教卓であろう少し大きめの机の前にくると、分厚い本のようなものが置かれていた。