中岡の瞳が一瞬、揺れた。 あたしはその一瞬を見逃さなかった 志乃「今から、150年先の未来から」 中岡の口が、少しだけ開いた。 坂本「それはほんまがかえ?」 突然口を開いた坂本さんが、あたしのもとへにじり寄ってきて、あたしの目を見ていった。 きっと、最後の確認だろう 一見、明け透けで、適当なように見えるけれど、この人はあたし達とは何かが違う この人の目は、武士の目だ。 表では明るく振る舞ってはいても、芯がある。 この人の心は、どんな刀よりも鋭く、そして美しい。