中岡「………………よかった…………」




志乃「……へ?」







そう言うと、中岡はヘナへなとその場に座り込んで、あたしを思いっきり抱きしめた




突然のことで、あたしはされるがまま



中岡「痛いとこはないか?!気分はまだ良くないか?!どこが痛い?!言ってみろ!!」




まくし立てる様な口調とは裏腹に、中岡の手のひらは、あたしの背中を壊れ物でも扱うかのように、そっとさする。




驚きのあまり、声も出せなかったあたしだけど、今なら言ってもいいような気がする




志乃「……ありがとう。心配してくれて」




あたしは、抱きしめられているせいで、中岡には見えないけれど、変わりに正面にいる坂本さんに微笑んでみせた



坂本さんは、そんなあたしと中岡をみて、あたしにちょっとぎこちないウインクを送って、微笑んだ