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「おまん、わしを知っちょるんか?」
あたしは、自分の勘が当たったことに驚き喜び、歓喜に震えていた
「そうぜよ。わしが坂本龍馬ぜよ」
重要な人物との接触がとれた!
これはもう喜ぶしかない
とても大きな収穫だ
これはチャンスだ。逃してはならない
この人と繋がりを持てば、皆を助けられる唯一無二の架け橋ができる
志乃「はい、勿論です。坂本さんはとても有名なお方ですので」
あたしは手の内にある匂い袋をギュッと握り締めた
坂本「そーかそーか!!わしは有名人か!いやいや!こんな可愛らしいお嬢さんにまで知られてるってるーことは、わしの二枚目さが世間に知れ渡っちゅーちことじゃのぉ!」
な、なんか……
明け透けな人だなぁ……
坂本のざっくばらんとした物言いに、しばし戸惑った


