志ーこころー 【前編】─完─


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「おまん、わしを知っちょるんか?」












あたしは、自分の勘が当たったことに驚き喜び、歓喜に震えていた








「そうぜよ。わしが坂本龍馬ぜよ」











重要な人物との接触がとれた!







これはもう喜ぶしかない







とても大きな収穫だ








これはチャンスだ。逃してはならない








この人と繋がりを持てば、皆を助けられる唯一無二の架け橋ができる









志乃「はい、勿論です。坂本さんはとても有名なお方ですので」







あたしは手の内にある匂い袋をギュッと握り締めた








坂本「そーかそーか!!わしは有名人か!いやいや!こんな可愛らしいお嬢さんにまで知られてるってるーことは、わしの二枚目さが世間に知れ渡っちゅーちことじゃのぉ!」










な、なんか……







明け透けな人だなぁ……









坂本のざっくばらんとした物言いに、しばし戸惑った