心の中で突っ込むあたし











あーあ、こんなに楽しいとこ、もう他に見つけられないよ






あたしはふっと頬が緩む









五月蝿くて、楽しくって、あったかくて、馬鹿みたいにして笑いあって








未来で見た教科書に乗っている人物たちは、この目の前で動いて、意志があって、笑いあって








……でも、ここは過去の世界




















あたしは自分の着物に目を落とした



とりあえず、この着物、脱ごう。







これじゃあ動けないし汚しちゃうや













……着替える場所着替える場所……









………………何処行こう……










そーいやあたし土方と相部屋だったんだっけ??








向こうは餓鬼餓鬼言うけどあたしにだってプライドと言うか羞恥心と言うかそーゆーのがあるんだよ

















それに今何時だよ





そう思ったとたん、すごい睡魔が襲ってきた

























ねみぃ……






あー眠いー……










ウトウト、コクコク、…………………………………………




























平助「お願いしますってばぁぁぁー!!!!!」







土方「てんめぇしつこい男は女に嫌われるぞ!!!…………って…………。…………志乃?」


































どこか遠くであたしを呼ぶ声が聞こえるなぁ〜……











あたしの居場所はここにある













平助「……寝ちゃっ……た……」







土方「……たくよ、幸せそーな顔して寝てやがるぜ。全く」













ーーー志乃ーーーー











ーーーあんた、今幸せかい?ーーー









どこか遠くで、大好きなおばさんの声がする













……もちろんだよ。幸せ過ぎて怖いくらいだもん















にっこりと微笑んで見せる





























ーーーそりゃ良かったってね







あたしも飛ばしがいがあったよ










あんたはあんたの好きなようにしなさいーーーーー









あたしはいつでも味方だよ、って声が最後、あたしは暖かいものに包まれた












……うん、大丈夫。大丈夫だよ。おばさん、ありがとう。心配しなくても、あたしはもう一人じゃないよ……
































































土方「にこにこ笑ってよ……。いっつもこんなんなら可愛げがあっていいんだけどな」








平助「ほんとだよな~……。こうしてみると可愛いいなぁ」









土方は布団に志乃を寝かせて、平助と二人で寝顔を眺めていたのだった