【続】うしろの席の鈴木くん。




(もう……)



あの楽しかった毎日

私をからかってくる鈴木くんは

戻ってこないのかな


下を俯いてグッと涙を堪えていると



「ちーさーき?」


「なっ、なに…?」


「なんかあった?」


「ううん、なんでもないよ…」



声をかけてきたのは同じクラスの綾だった


綾は一番の親友で

私が悩んでいたり落ち込んでいたりすると

誰よりも先に気づいてくれて

誰よりも先に声をかけてくれる



「あのね……、綾」



綾には言ってもいい…かな