【続】うしろの席の鈴木くん。



"正直うざいんだけど"



「………………っ」



私の脳内で繰り返される

鈴木くんの言葉と、あの冷たい眼差し


気がつくと私の頬に涙が伝っていて

その涙は何度拭っても止まらなくて

涙で目の前の風景がずっと霞んでいる


私と鈴木くんは友達の延長戦のような関係

けれど私はそれでも幸せだった


鈴木くんが私にだけ優しくしてくれるから


たとえ気まぐれでも

たまに名前で呼んでくれるから


そしていつでも、私を守ってくれるから


……でも、"幸せ"って思っていたのは

私だけ……だったのかな



もう私達、……終わりなのかな