「……そろそろ帰るか、送る」 「あっ……、うん」 私が返事をすると 鈴木くんがいつものように 手を差し出してきた 手を繋ぐのは慣れたけど さっきみたいなのは やっぱりまだ慣れないなぁ…… 「ほーら、帰んぞー」 「うんっ…!」 まだ私たちは付き合い始めて日が浅い これから徐々に慣れていこう で、いつかは名前で呼びあいたいな…… そんなことを考えながら 鈴木くんの手を繋ごうとしたそのとき