その時青葉は沖田に膝枕をしていた。 そうしてほしいと、沖田に言われたのだ。 何も反論しなかった。 その時が来たのだと、分かってしまったのだ。 「青葉、ごめんね」 微かな声で、沖田が言う。 「何がどす?」 青葉は優しい声で尋ねる。 「恋仲らしいこと、何もしてあげられなくて。喧嘩とか、逢引きとか」 「そんなの、いいんどすよ。うちは総司様と居られるだけで、幸せどすよ?」 沖田はふっと笑った。