散る頃に咲く花


けど、やはり心配だわ。

青葉は沖田の部屋へ向かった。

しかし、部屋には先客がいたようだ。

誰かしら?

耳をたてていると、微かに声が聞こえた。

どうやら、松本良順と話しているらしい。

「松本先生、僕はあと、どれくらい生きていられるんですか?」

青葉ははっとした。

やはり、気にしてしまうのかしら。

当たり前よね。

自分の命がどれくらい持つか、沖田様は他の人以上に気になるのでしょうね。

そんな沖田に沖田に松本は、

「難しい質問だね。私にも、分からないんだ」

と言った。