散る頃に咲く花


「とはいえ、そろそろ薬の時間ですからお部屋にお戻りください」

青葉はそう言うと、近藤の部屋へ向かった。

そして近藤を沖田の部屋へ連れて行き、二人がきちんと薬を飲むのを見ているのだった。

夜、青葉は与えられた部屋で本を読んでいた。

すると青葉を呼ぶ声が聞こえた。

青葉が襖を開けると、そこには近藤が立っていた。

「どうされたのですか?」

珍しい事もあるものね。

近藤様が部屋に来るなんて。

と思いながらも声をかけると、近藤は青葉を見て言った。