「総司、今は療養して、体調を整えるのが一番いい。大阪で近藤さんと一緒に病気を治せ」
土方は沖田を説得した。
そして結局沖田は、近藤と共に大阪に送られる事になった。
「沖田様……」
青葉は部屋の隅で刀を握り締める沖田に声を掛けた。
「ははっ。僕は、近藤さんの役に立てないのかな。新選組から離れて、僕には何が残るんだ?ただの、治らない病気だけじゃないか。そんなの、そんなのいらない!」
沖田は歯を食いしばって泣いている
「沖田様……」
思わず青葉も泣いた。
こんなにも、こんなにも生きたいと願っている人の運命は、なんて残酷なの?


