そして屯所移動の日がやってきた。 新しい屯所でも、部屋割りは変わらなかった。 で、また沖田様と同じ部屋なのね。 良かった。 青葉は心で思った。 良かった? そして青葉は心で思った言葉に動揺した。 何故私良かっただなんて思ったのかしら。 沖田様と同じ部屋で嬉しいなんて。 どうして思ってしまったのかしら。 青葉は胸にもやもやを抱えたまま、新しい屯所で女中の仕事を始めたのだった。