散る頃に咲く花


「青葉、総司には直接話したんだな」

藤堂の顔に影が差す。

「藤堂様?」

「僕が話してあげようか?」

「ちょっと沖田様」

飄々と言う沖田を少し睨む。

「いいよ。別に。青葉が俺に話してくれるまで待つからさ」

「藤堂様」

そんな藤堂に青葉が声をかけると、

「あ!そういえば今日俺巡察だったんだ!行ってくる!」

急に笑顔になって走り去っていった。

「沖田様、何故藤堂様にあのような話をしてしまったのですか?」