「今晩は」

女は挨拶をしてその場を去ろうとする。

「!」

しかし腕を掴まれてしまった。

「何ですか?離してください」

「おぉ!声も上等だ!これは高く売れるぞ」

男二人は嬉しそうに、薄気味悪く笑う。

「離してください」

女はまた繰り返す。

「諦めな、お嬢さん。俺達はあんたに用があんでな」

男も腕を離さない。

「では言い方を変えます。離しなさい」

男達の顔色が変わった。