次の日の朝早く、青葉は幹部の朝餉を作っていた。 初めてということで、沖田と斎藤がついていてくれた。 「これを運べばいいんだよね?」 今までは幹部が持ち回りで作っていたらしくて二人は手慣れていた。 「すいません、お願いします」 「次からも二人ほど女中の手伝い役を作った方がよさそうだな」 確かに、これを一人で作るのは大変そうだ。 「一君の言うとおりだね」 二人で納得したようなので、次からそういうことになるのだろう。 「すみません、ありがとうございます」 青葉は深く、頭を下げたのだった。