裏口から逃げようとした奴だった。 そいつは、死に物狂いで裏口を固めていた三人に襲いかかった。 僕は、見ていることしか出来なかった。 いつもの僕なら屋根から飛び降りてでも三人を助けただろう。 けどその日は、意識を保っているのがやっとで、立つのがやっとで。 三人が死んでいくのを、ただ、見ていたんだ。 助けたかった。 どうしても助けたかった。 けど、その時の僕には出来なかった。 その時実感したよ。 僕は、なんて無力なんだろうって。