ケンカ友達

…思いきって、佑星に聞いてみちゃおうかな。
だけど佑星、こんなこと聞いたら、告白されたのが嘘でも本当でも絶対怒ると思う。
アイツ、自分の噂が回るのかなり嫌うし。

だけど、亜美にコソコソ佑星のことを聞くのなんて、そんなの嫌だ。
自分で佑星に聞きたい。
自分の口で、自分の耳で確かめたい。
まずは、誰かに告白されたのかどうかを知りたい。
佑星の口から聞きたい。

佑星の連絡先を探して、その場で思いきって電話をかけてみる。

佑星もまだ学校にいるだろうし、佑星のクラスに行って直接会って聞くこともできるけど、それはちょっと、勇気がない。

ー…プルルルル…プルルルル…

『…何だよ。』
いつも電話するとなかなか出ないのに、今日は珍しくすぐに出た。
「佑星ー。告られたんだ?」
少しふざけたカンジで、明るく、ストレートに聞く。
佑星は長い話とか嫌うから、佑星に何か質問する時はいつもストレートに言う。
『……………おい。』
少し間が空いてから、佑星の低い声が聞こえる。
「んー?」
『……なんで知ってんだよ。』

……それって、告白されたってことだよね。
佑星の言葉にびっくりして、返す言葉に一瞬戸惑う。