店にはどうやら僕1人のようだ。


静寂の中、カランカランとグラスに

氷がぶつかる音が響く。

しばらくすると彼が近づく音が聞こえた。


「お待たせ致しました。」


「ありがとうございます。」


グラスにミルクとシロップをいれ

口に含む。

「…おいしい」

なぜだか、自然と言葉がこぼれた。


「ありがとうございます。」

彼は僕をみて微笑んだ。


ズキンと頭に痛みが走る。

感じたことのない痛みだった。

「………………………っつ」


『約束を………し…………ょ……………』

頭の中から声が聞こえる。

誰かの優しいこえが。


そう思った瞬間、僕の意識は

遠くへと飛ばされた。