教室で愛を叫ぶ






のんびりと着替えていると、チャイムが鳴ってしまった。







………げ。







夏穂は既に集合場所へと行っている。








……体育出るの、また次の時間にしよう。







体育が必須の単位じゃないからってサボり続けた授業に、今更遅刻してまで出ることが出来るメンタルを生憎持っていないんだよなぁ。








だから制服を持って、体操服に着替えたまま更衣室を出た。








そのまま教室に向かう。







トイレで着替えようかと思ったけど、誰もいないなら教室の方が広くて楽だ。








途中、ヤンキーの先輩達に絡まれたけどいつものごとくかわす。







「美海ちゃーん。今日も可愛いねぇ~」






「あはは!ありがとうございますっ」






「俺と付き合わなーい?」







「私、先生一筋なんでぇ」







「あんなおっさんじゃなくて俺らにしとこーぜ?」







「おっさんでも先生一筋なんですぅ!」








先生とお前らとは天と地のさがあるのにな、なんて思いながらも適当にあしらっとけば直ぐにどっか行くヤンキー達。








私はよく、ヤンキー以外にも男に絡まれてしまう。







全く持ってメンドクサイ。