【土方side】

ーーー…
チチチッ、とどこかで鳥の鳴き声が聞こえた

まだ薄暗い

「朝か…」

ふと見れば、俺の腕に頭をのっけてスースーと規則正しい吐息をさせながら眠る鈴音。
ゆるっとつい頬が緩んでしまう。

頭を撫でるとすりっ、と俺の胸元に顔を寄せて幸せそうに微笑む彼女

嗚呼、愛しい。なんでこんなに可愛いんだよこいつは…誘ってんのか?

頭を撫でていた手を鈴音の細くて白い首筋まで移動させる
その首筋には、昨晩わざと見えるか見えないかのギリギリの場所につけた赤い花びら。
はだけた胸元にも同じ様な赤い"それ"が咲いている。