「んっ…ふぅ…」

「鈴音…」

やっと唇を離し、2人火照った顔を見つめ合う。

「お前の全てを愛してる。鈴音の全てが俺の全てだ。ずっと俺のそばに居てくれねぇか?」

私は彼の大きな体を、傷に触れないようにそっと抱き締める。

「私を貴方のそばに置いてください。土方さん…愛しています」

心からずっと貴方の側で、貴方と共に生きたいと思えたから、涙を流して伝えた気持ち。
私は微笑む。
土方さんも微笑んで私の涙を指で拭う。

「やっと手に入れた。絶対離さねえ」

「はい…絶対離さないでください」

どちらからともなく愛おしい人の存在を確かめ合うようにまた唇を重ねた。