幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~



私一人、価値のない筈なのに…なんで…考える度に目頭が熱くなる

「…鈴音ちゃん。」

沖田さんが話し掛けてきた。
広い背中を私に向けているためその表情は見えない。

「また私なんか、とか考えてないよね?」

「え…」

ドキリ、とした

「どうしてこんなにも体を張れるのか、それはね、みんな…新撰組は君が大切な存在だからだよ。だから…ね?」

分かるでしょ?とでも言うように優しい声が届く。
また…また私の心を支えてくれた。