カキンッっと刃が擦れる音が聞こえ、はっと我に返る。
いったい何が起こったのか自分でも分からないほど一瞬の出来事
土方さんが私を庇いながら金色の瞳の忍に刀を向けたいた。
「わぁお、速いね~土方歳三。」
「お前…」
おどけたような声色の忍に土方さんは威嚇するように睨む
「僕は時雨 シグレ 。そこの君達の綺麗なお姫様、頂戴?僕達の殿がどうしても欲しいみたいだから」
「はっ、頂戴と言われて大事な姫さんを簡単に渡すような馬鹿じゃねーんだ。将軍にはそこの店の甘味でも買ってさっさと帰れ」
土方さんの挑発が気に入らなかったのか彼はピクリ、と眉をひそめる
「ふーん…それじゃ、力ずくで行かせてもらうね!!!」
時雨は月明かりに反射して光る刀を握り直して土方さんに向かって行く。
「総司!鈴音を守れ!」
「はい!!」
沖田さんが私を守りながら周りを警戒する
あちこちで刀が擦れ合う音がする。
あちこちで血を流している隊士がいる。
あちこちで…私一人のために…
なんで…?
